浅間上昇AI Academy
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AI × 社労士共同検証
給与労務アプリ
開発プロジェクト

給与を計算するだけで終わらない。
実務家と一緒に、
給与・労務・申請をひとつの流れへ。

中小企業の実際の給与計算からスタートし、社会保険労務士の実務知見を取り込みながら、給与計算・検算・明細・労務手続・電子申請までを一つのデータ基盤でつなぐ業務アプリを開発しています。

開発中・共同検証中のプロジェクトです。販売中の製品ではありません。機能・提供形態は、検証の結果を見て決めていきます。

なぜ作っているのか

給与計算は、
「計算すること」だけが仕事ではない。

実際の給与労務業務では、これだけの仕事が毎月・毎年、連続して発生します。

  • 勤務実績の確認
  • 給与計算
  • 社会保険
  • 雇用保険
  • 所得税
  • 住民税
  • 検算
  • 給与明細
  • 銀行振込
  • 入退社
  • 扶養変更
  • 算定
  • 月額変更
  • 労働保険
  • 電子申請

ところが既存の業務では、データが

  • Excel
  • 給与ソフト
  • 申請ソフト
  • メール
  • 紙

に分かれていて、一度入力した従業員の情報を、別の画面にもう一度入力することも少なくありません。

設計原則

同じ情報を、2回入力しない。

今回の開発で、もっとも大切にしている原則です。会社・従業員・給与の情報を一度登録したら、計算にも、明細にも、手続にも、そのまま使えることを目指しています。

プロジェクトの始まり

最初は、
自社の給与計算を改善するところから。

題材は、浅間上昇AIを運営する会社自身の給与計算と勤怠管理です。外に出す前に、まず自分たちの業務で使います。

  1. Phase 0.5

    勤務実績を正確に取る

    浅間上昇AIを運営する会社自身の勤怠管理から始めました。給与は、勤務実績が正しくなければ正しく計算できません。

  2. Phase 1

    給与を計算する

    取得した勤務実績をもとに、給与計算・検算・明細までを一つのアプリで行います。

浅間AIの考え方

給与計算を、AIだけにさせない。

  • 公式データ
  • 決定論的プログラム
  • 人による確認

料率や税額表は公式のデータを版ごとに管理し、計算は毎回同じ結果を返すプログラムで行い、最後は人が確認します。

役割分担

AI・プログラム・人の役割を分ける

AI

曖昧さを扱う

  • ・資料の整理
  • ・ヒアリング内容の整理
  • ・入力候補の作成
  • ・異常の候補を挙げる
  • ・説明文の作成

Program

正確さを扱う

  • ・給与計算
  • ・税
  • ・社会保険
  • ・状態の管理
  • ・履歴
  • ・権限

Human / Professional

責任を持つ

  • ・最終確認
  • ・法的な判断
  • ・例外の扱い
  • ・承認
  • ・申請

給与額や税額を、AIの推論で決めることはありません。

業務アプリ開発での役割分担の考え方を見る →

共同検証

作って終わりではなく、
実務家に使ってもらう。

社会保険労務士の実務家と定期的に打合せを行い、実際の給与業務・労務手続・申請業務について、フィードバックを受けながら開発しています。

実務家に実際のWebアプリを操作してもらい、人数の少ないケースから、既存の計算と並べて結果を確かめる並行検証(Parallel Run)を始めています。

実務家からは、検算のしやすさ、入力のしやすさ、申請までつながることについて、継続してフィードバックを受けています。

検証している項目

  • 金額が既存の計算と一致するか
  • 入力しやすいか
  • Excelが使いやすいか
  • 業種に固有の用語が適切か
  • 必要な項目が足りているか
  • 不要な情報が多すぎないか
  • 計算の根拠を確認しやすいか
  • 専門家が検算しやすいか

Excel Round-Trip

Excelを捨てるのではなく、
Excelの良さをシステムに取り込む。

Excelは、大量の入力やコピー&ペーストに優れています。一方で、履歴・権限・整合性・確定の管理は、業務システムの方が得意です。

そこで本アプリでは、Excelの柔軟性とWebシステムの堅牢性を両立させます。浅間AIの業務アプリに共通する「Excel Round-Trip」の設計です。

  1. 01

    画面

    いまの登録内容を画面で確認

  2. 02

    Excel出力

    日本語の見出しでそのまま出力

  3. 03

    Excelで一括編集

    コピー&ペーストでまとめて直す

  4. 04

    再取込

    編集したExcelを取り込む

  5. 05

    検証

    形式・必須項目・矛盾をチェック

  6. 06

    差分確認

    何が変わるかを反映前に確認

  7. 07

    反映

    人が確認してから確定

取り込んだ内容はすぐには反映せず、検証と「何が変わるか」の確認を挟みます。確認したときの内容と一致した場合だけ、反映されます。

Calculation Trace

「この金額になった理由」を
あとから追える。

健康保険料
  • 標準報酬月額
  • 適用料率
  • 本人負担率

結果(根拠つき)

所得税
  • 課税対象額
  • 税区分
  • 扶養親族等の数
  • 使用した税額表の版

結果(根拠つき)

計算結果だけでなく、その金額が

  • どの勤務実績から
  • どの単価で
  • どのルールを使い
  • どの税率・保険料表の
  • どの版(Version)で

算出されたのかを画面に表示します。社労士事務所が検算しやすいことを、特に重視しています。

現在の開発状況

いま、どこまでできているか

2026年10月時点。「実装済み」は、開発中のアプリに組み込まれている機能です。実務での検証は続いています。

実装済み

実装済み

  • ・複数の利用団体で使える構成と、団体ごとのデータ分離
  • ・利用者ごとのログイン(招待制)
  • ・二段階認証
  • ・役割と、担当する会社の範囲による権限
  • ・会社マスタ・従業員マスタ
  • ・支給・控除の給与ルール(有効期間つき)
  • ・税・社会保険の料率表・税額表の版管理
  • ・決定論的なプログラムによる給与計算
  • ・計算根拠(Calculation Trace)の表示
  • ・既存の計算との一致を人が確認・記録する画面
  • ・給与明細PDF
  • ・振込データ(全銀形式)の出力
  • ・Excelの往復(出力・再取込・検証・差分確認・反映)
  • ・勤務実績の取込
  • ・住民税の年度管理・雇用保険料の控除
  • ・操作の記録(監査ログ)
検証中

検証中

  • ・社労士の実務家による、顧問先を想定した並行検証(Parallel Run)
  • ・既存の給与計算との金額の突き合わせ
  • ・入力のしやすさ・用語・項目の過不足の見直し
開発予定

開発予定・設計中

  • ・人事マスタ(家族・扶養などの拡張)
  • ・労務手続(入社・退社・扶養変更・月額変更・離職票など)
  • ・算定基礎・労働保険の年度更新
  • ・申請書の下書きと、人による確認・承認
  • ・e-Gov電子申請APIによる直接申請(設計・API調査中)
  • ・AIによる資料の読み取りと入力候補の作成(構想)

NEXT DEVELOPMENT

次は、
給与から労務手続・電子申請へ。

社労士の実務では、次のような申請が発生します。

  • 入社
  • 退社
  • 扶養追加
  • 月額変更
  • 離職票
  • 算定基礎
  • 育児休業
  • 労働保険

一度登録した会社・従業員・家族・給与の情報を、別のシステムにもう一度入力するのではなく、同じデータをそのまま申請へつなげます。

  1. 給与(Payroll)実装済み
  2. 人事マスタ開発予定
  3. 労務イベント開発予定
  4. 申請書の下書き開発予定
  5. 人による確認・承認開発予定
  6. e-Govへ直接電子申請開発予定
  7. 申請状況の管理開発予定
  8. 公文書の管理開発予定
  • NEXT DEVELOPMENT
  • 開発予定
  • 設計・API調査中

e-Govへの直接電子申請

e-Govが提供する電子申請APIを利用し、将来的には、本アプリの中で申請内容を確認し、人が承認したうえでe-Govへ直接電子申請することを目指しています。送信後も、申請状況・補正・公文書までを同じ画面で管理できる仕組みを検討しています。

AIによる自動申請ではありません。必ず人が確認・承認してから送信します。

AI Intake(構想)

開発予定
  1. 顧問先から届く資料

    メール・履歴書・PDF

  2. AIが情報の候補を抽出

    氏名・住所・扶養などの候補

  3. 従業員の下書き

    確定前の状態で保存

  4. 人が確認

    原本と照らして直す

  5. マスタに登録

    確認済みのものだけ確定

AIが直接、確定データを書き込むことはしません。AIは入力の候補を作り、人が確認してから登録します。

セキュリティ

業務アプリだからこそ、
安全性は後付けにしない。

給与・労務の情報は、もっとも慎重に扱うべきデータの一つです。開発の最初から、次の仕組みを組み込んでいます。

利用団体ごとの分離

実装済み

アプリの権限確認と、データベースの行単位の制御を二重にかけ、他の団体のデータが見えないようにしています。

利用者ごとのアカウント

実装済み

共有アカウントは使わず、招待した人だけが自分のアカウントでログインします。

二段階認証

実装済み

パスワードに加え、認証アプリのワンタイムコードで本人を確認します。

役割と範囲

実装済み

管理者・給与担当・社労士・閲覧者などの役割と、担当する会社の範囲で、見られる・できることを分けます。

操作の記録

実装済み

誰が・いつ・何をしたかを、書き換えできない形で残します。記録には給与額などの値を書きません。

暗号化

実装済み

保存する機微な情報はアプリ側で暗号化し、通信も暗号化された接続に限っています。

セッション

実装済み

ログインには有効期限と、操作がないときの期限を設けています。

安全なダウンロード

実装済み

明細などのファイルは、渡すたびに権限を確認し、記録を残してから渡します。

バックアップと復元

検証中

データを戻して計算し直せるかのリハーサル手順を用意し、運用の形を検証しています。

開発の進め方

聞く、作る、使ってもらう、
直す。を短く回す。

AIエージェントを活用し、短いサイクルで実装と検証を繰り返しています。

  1. 01自社業務から問題を見つける
  2. 02社労士の実務家にヒアリング
  3. 03打合せを文字起こし
  4. 04AIで要件に整理
  5. 05Claude Code / Codexで実装
  6. 06AI同士でクロスレビュー
  7. 07人が確認
  8. 08社労士の実務家が検証
  9. 09フィードバック
  10. 10再実装

LOOP

  1. Build
  2. Use
  3. Feedback
  4. Improve

浅間上昇AIの標準開発フローを見る →

自社業務にも、
仕組みにできる部分があります。

既存のSaaSで十分なら、無理にアプリを作る必要はありません。

一方で、Excel・手入力・転記・個社ルール・専門家との確認が複雑に絡む業務は、専用の小さなアプリにすることで、大きく変わる場合があります。